事前調査・診断
事前調査に関する規制が強化されています!
石綿障害予防規則等の一部を改正する省令 (令和2年7月1日公布)において、石綿の事前調査に関する規制が強化されました。
■工事対象となる全ての部材について、石綿が含まれているかを事前に設計図書などの文書と目視で調査し(事前調査)、調査結果の記録を3年間保存することが義務になります(令和3年4月~)
■建築物の事前調査は、厚生労働大臣が定める講習を修了した者等に行わせることが義務になります(令和5年10月~)
リーフレット: 石綿対策は”みなさま”に関わる問題です。(厚生労働省)
事前調査はトリムテックにお任せください
アスベスト(石綿)は、熱・摩擦に強く、気密性が高く、価格も安く、加工性に優れるなど多くの長所を備えており、耐火材・断熱材・保温材・吸音材などとして学校やビル・住宅などに広く使われています。
建築物または工作物の解体等の作業を行う際は、石綿障害予防規則等の関連法規に則り、あらかじめそうした建材の使用の有無を調査・分析し、アスベストを含有する建材の種類や状態に応じて、最適なアスベスト対策を施す必要があります。
アスベスト含有建材と製造時期
石綿障害
予防規則区分
| 種類
(施工部位)
| 建材の種類
| 製造
時期
| |
飛
散 性 ア ス ベ ス ト | 吹付け材
レベル1
(著しく発じん量の多い製品) | 吹付け材
| 吹付け石綿
| ~1975
|
石綿含有吹付けロックウール(乾式・半湿式)
| ~1987
| |||
石綿含有吹付けロックウール(湿式)
| ~1989
| |||
石綿含有パーライト吹付け
| ~1989
| |||
石綿含有バーミキュライト吹付け(ひる石)
| ~1988
| |||
保温材等
レベル2
(比重が小さく、発じんしやすい製品) | 耐火被覆材
(S造の梁・柱等) | 石綿含有けい酸カルシウム板第2種
| ~1997
| |
断熱材
| 断熱材 屋根用折版石綿断熱材
| ~1989
| ||
煙突石綿断熱材
| ~2004
| |||
保温材
(配管・エルボ・ ボイラー等) | 石綿含有珪藻土・けい酸カルシウム、 バーミキュライト・パーライト等保温材
| ~1980
| ||
非
飛 散 性 ア ス ベ ス ト | その他
石綿含
有建材
(形成板等) レベル3
(発じん性の比較的低い製品) | 内装材
(壁・天井) | 石綿含有スレートボード・フレキシブル板
| ~2004
|
石綿含有スレートボード・平板
| ~2004
| |||
石綿含有スレートボード・軟質板
| ~2004
| |||
石綿含有スレートボード・軟質フレキシブル板
| ~2004
| |||
石綿含有スレートボード・その他
| ~2004
| |||
石綿含有スラグせっこう板
| ~2003
| |||
石綿含有パルプセメント板
| ~2004
| |||
石綿含有けい酸カルシウム板第1種
| ~2004
| |||
石綿含有ロックウール吸音天井板
| ~1987
| |||
石綿含有せっこうボード
| ~1986
| |||
石綿含有パーライト板
| ~1999
| |||
石綿含有その他パネル・ボード
| ~2003
| |||
石綿含有壁紙
| ~1991
| |||
耐火間仕切り
| 石綿含有けい酸カルシウム板第1種
| ~2004
| ||
床 材
| 石綿含有ビニル床タイル
| ~1987
| ||
石綿含有ビニル床シート
| ~1990
| |||
外装材
(外壁・軒天) | 石綿含有窯業系サイディング
| ~2004
| ||
石綿含有建材複合金属系サイディング
| ~1990
| |||
石綿含有押出成形セメント板
| ~2004
| |||
石綿含有けい酸カルシウム板第1種
| ~2004
| |||
石綿含有スレートボード・フレキシブル板
| ~2004
| |||
石綿含有スレート波板・大波
| ~2004
| |||
石綿含有スレート波板・小波
| ~2004
| |||
石綿含有スレート波板・その他
| ~2004
| |||
屋根材
| 石綿含有住宅屋根用化粧スレート
| ~2004
| ||
石綿含有ルーフィング
| ~1987
| |||
煙突材
| 石綿セメント円筒
| ~2004
| ||
設備配管
| 石綿セメント管
| ~1985
| ||
建築壁部材
| 石綿発泡体
| ~2001
|
出典:国土交通省 「目で見るアスベスト建材(第2版)」 (2590KB) |
規制される アスベストの種類
上記のほか、トレモライト、アクチノライト、アンソフィライトの計6種類